ガーデンにも春が一足足先に訪れ 春の花が並びました。いくつかを紹介します
奧2鉢 ナルキッスス 水仙 学名の Narcissus はギリシア神話に登場する美少年の名。(ある日ナルキッソスが水面を見ると、中に美しい少年がいた。もちろんそれはナルキッソス本人だった。ナルキッソスはひと目で恋に落ちた。そしてそのまま水の中の美少年から離れることができなくなり、やせ細って死んだ。ナルキッソスが死んだあとそこには水仙の花が咲いていた。この伝承から、スイセンのことを欧米ではナルシスと呼ぶ。)
水仙の種類は沢山あるが 他の球根類から見れば価格が高い それにはわけがあります。新種改良には交配、実生、開花選抜の方法が主ですがこの水仙属は実生らから開花まで7年を要するため非常に大変です。したがって 新種は(既存の名品も)価格が高価なのです。本種は可愛い小型の水仙で室内で観賞し 暖かくなったら庭に植えれば来春から毎年咲きます。
左 お馴染みクロッカス 中 クモマグサ サキシフラガといいヨーロッパアルプス産。 ユキノシタ科。非常に花期が長く 可愛い赤とピンクの花が次々と咲きます。 高山植物なので夏は涼しい環境に置きます。
右 バイモ (漢字では貝母)フリチラリア属 Fritillaria verticillata var. thunbergii
ユリ科の球根植物で 有名な黒百合と同じ属。繊細な花びらは芸術的。 庭植出来ます。
以下ヘレボルス特集
クリスマスローズ ガーデンハイブリッド
本属は 30年ほど前からイギリスで急速に品種改良が進み夏の日陰でも健康に育つ植物としてイングリッシュガーデンを飾っています。非常にたくさんの園芸種が作られ インパクトある花は早春の花として鉢花 ガーデン植物として人気があります。小諸でも庭植ができます ただし花期は3月以後。花色 花形 など非常に変化に富みコレクションにお薦めです。
左の純白種 、右の濃赤色などは非常に美しく、大株になれば壮観となり自慢の逸品になる素質大です。お早いご来店をお薦めします。
H,.lividus ヘレボルス リビヅス原生地:マジョルカ島(スペイン)。
花:あずき色から緑色まで、変異に富む。丸弁梅花様カップ咲き。1つの花軸に多数の花。花径1.5~2�。
寒さに若干弱いので冬季保護必要。夏の高温多湿に注意。梅雨等の長雨を避け、風通しの良い明るい日陰で管理します。
Helleborus argutifolius ヘレボルス アルグチフォリウス コルシカ島(フランス)、サルデーニャ島(イタリア)産。 開けた草地に分布。花は緑色、丸弁梅花様カップ咲き。花径2~3�。1本のステムに30輪以上の花をつける。草丈は40~120cm。開花後地上部が枯れるが、株元から新芽が吹き、株立ちとなる。耐寒性はやや劣るから凍結防止保護が必要、耐暑性有り。丈夫で育てやすい。
Enkianthus quinque florus ホンコンドウダンツツジ 英名:Chinese New Year Flower寒い一月に満開の珍しい香港ドウダンツツジは香港では保護植物に指定されていて最近は自生種も少なくなっているそうです。まだ寒い新年の頃に咲くことと、この紅白の色あいから、中国などでもとても愛されている樹木だそうです。花は明るいピンクで可愛らしく 春らしい雰囲気満点です。ガーデン温室に展示していますのでお早くご覧においでください。